『カラ元気』
すごく平凡な恋愛のワンシーンを切り取り、切り取り、
また切り取っては少しだけ色を付けて歌にする。
そうしたaikoらしいスタイルは健在だが、このアルバムは他の作品とはちょっと違う(当たり前だが)。
何より、言葉がなんとなく暗い。
「喪失」とまでは言わないが、それを予感させる何か。
あるいは疑いや割り切り、その類。
そんなものを背景に感じる。
それにつられる様に、メロディが全盛期と比べるとやや弱い印象。
そのくせバックサウンドがやたらと明るいので最初は違和感を覚えた。
アンバランスだ。
ジャッケットから連想されるようなしっとりした作品ではない。
それが何故だろうかとずっと考えていたが、
きっとそれは彼女の強がり、カラ元気なんだと思う。
ジャッケットから連想されるような冬らしい季節感。
そんなものが感じられるのは「三国駅」や「星物語」くらいだ。
表面はやたらと明るくポップ。
だが、その中には雪よりもひんやりしたaikoという「女」のディープな一面が見え隠れする。
う?む。女の子って難しいのね。