『起死回生の一枚』
前作「時間の翼」はデビュー10周年という節目に発表されたアルバムでありながら、内容の方は中途半端なイメージを与えてしまう結果となり意気消沈せざるを得なかったのですが…。あれから3年、通算10作目となるこれまた違う意味での記念すべきオリジナルアルバム「止まっていた時計が今動き出した」が遂に完成。この豪華な装丁のパッケージからもZARDの今作に懸ける意気込みを感じさせます。アルバムの内容ですが、前作とは打って変わり非常に個々の楽曲のクオリティーが高く、バランスも取れていると思います。特筆すべきはタイトル・トラックである#6です。坂井泉水の内面の心情を露わに綴ったかのような詩に中村由利(from GARNET CROW)の作曲能力と徳永暁人(from doa)のアレンジ・センスが見事に調和して生まれた究極のパワー・バラード。初めて聴いた時は鳴きの効いたギターから始まるイントロで既に全身鳥肌が立ってしまい、終わる頃には自然と涙が流れていました。本当に素晴らしい曲です。