『マキシというより、もはやミニアルバム。』
(初期の)和田アキ子meets矢沢永吉チックな唱法で、必要以上に男気を炸裂させるタイトル曲(横山剣氏いわく「アッコさんの方がオリジナル。CKBのは、セルフカヴァーということになります」、と語っていた、待望の和田アキ子・ヴァージョン―もちろんバックはCKB―だったが、期待に反して声量や声の伸びが“今ふたつ”で、個人的にはかなり残念な仕上がりだった…。閑話休題)をはじめ、クリスマスに限らず広く年末年始の情景/空気感を歌い込み、その時期のライヴの定番となりつつある、めちゃくちゃ楽しいナンバー「ファイアー・クラッカー」など、1曲ごとの濃さ、具の詰まり具合はとてつもないもの。聴いた後の感触としては「マキシじゃなくてミニアルバムだな、こりゃ…」の一語につきる。「アメ車と夜と本牧と」の、『グランツーリズモ』収録のオリジナル版―その歌詞違いヴァージョンは、NHK総合「金曜ショータイム」のオープニング・テーマに使用された―と比較するとピュア・ロカビリーっぽい音で(……ン?!)、これがジャストな表現かどうかはわからないが、なんとなく“かわいい”感じの仕上がりになったリミックス版も、これまたナイスで、トータルで十分すぎるほどに価値ある1枚、といえるだろう。
なお、CKBのアルバム『ソウルパンチ』には、フェイドアウトなしで怒涛のエンディングまで完奏する「タイガー&ドラゴン・完全版」が収められている。