『シンパシー感じる一作』精神科医、大学での教鞭、講演会、テレビ出演と八面六臂な活躍をしている彼女がひどく孤独であることをここまで吐露するなんて、まずびっくりした。でもただ私は淋しいといっているのではなくて、顕信という夭逝の俳人を通して今に生きてしまっている私たちを語っているのだった。新しい評伝のスタイルとしても評価すべき作品と思う。