『「儚さ」と「愛」が輝いた瞬間を切りとったような名曲』
人間、人生のうちで音楽が衝撃的な聴こえ方をする経験はそうないかもしれない。
自分はこの曲でそれに出会った。そして自分がいつか仲間や家族と最後のお別れ
をする瞬間に、サザンファンでもない自分だがこの曲を流してもいいかなとさえ思っ
た。何故なら、歌詞が、永遠の恋心をうたっているようではないか。まるで、永遠の
旅立ちに、恋人の二人は本当に永遠の恋人同士になったような、物語を感じたか
らだ。
浜田省吾曰く、人は、愛しい人に出会うと、その喜びと同じ大きさの悲しみにも出会
うのだという。それは「死」という絶対的な別れが横たわる限り、二人の過ごす時間
というのは「儚さ」で定義される以外ないからだ。
だから、いつか来るその別れから逃げず、二人過ごした短い時間がいかに幸せだった
かを告げられるような時を、築き上げる関係であればいいのだと思う。
この歌詞の背景にもまた、別れの曲がり角に相応しい、恋人の二人を永遠に祝福す
るかのような、「儚さ」と「愛」がたくさんつまっている。
だからもう、この曲で桑田という作家の才能をまざまざと知った。詞中に降りしきる
雪は、むしろ人の感情を表すように大きな空からどんどん降ってくる。
人生の曲がり角で流れる曲としては強烈に切りとられた瞬間を私は、目撃したから、
この曲を本当にお勧め出来る。