『名曲揃いの37曲』
初期のハイファイセットを振り返る上で欠くことのできないソングライターがユーミンなら、後期のナンバーで彼女たちの活躍を支え続けたのが杉真理だろう。
特に彼女たちの初期のアルバムでは意識的に都会的なセンスを前面に打ち出そうとしていたため、その進むべき路線にぴたりと合致する作家が当時売り出し中のユーミンだった。
また、杉真理については、ユーミンほどのつながりは出てこないが、84年のアルバム「パサディナ・パーク」以降のすべてのアルバムで彼の作品を入れており、トータルでは作品的にもかなりの数の作品を彼女たちに提供してきている。
それにしても、このアルバムでの2人の作品は本当に素晴らしい曲ばかりであることに驚く。内訳的には22曲がユーミン、15曲が杉の作品となっており、ユーミンの曲がいいのは今更言うまでもないことだが、後期ハイファイセットを振り返るうえでは、杉の作品が実に生き生きとしていて、「フィーリング」ヒット後の彼女たちの個性を本当にうまく引き出していることがわかる。この点に関してはある意味ユーミン以上の功績があったかもしれない。
さて、その彼女たちの代表作といえば、やはり「フィーリング」なんだろうなあ。正直のところ、私としてはこの曲なんかより、2人の作る曲の方が遥かに良いと思うのだが・・・。