日々の積み重ねが成功を生む――これは有機合成にもあてはまる鉄則だ。膨大な数の、そして常に新しくなるちょっとした工夫やヒントがなくては、エレガントな合成は生まれない。合成手法や反応性、試薬、保護基などに関する知識を得る――そして維持する――ためには、複雑な合成経路を詳しく調査分析するのがいちばんだ。
この問題集では、三環性化合物、マクロライド、テルペン、アルカロイドといった16種類の新しい合成にまつわる問題を解きながら、自分の化学的能力を試し、強化することができる。
本書は第1巻と同じ問題形式が採用されているが、いずれの巻も独立した参考書として利用できる。まず全標的分子と、それに関連する合成手順が簡単に説明され、次にそれぞれが小さなサブ問題グループに分類されている。各問題では詳細度の異なるヒントが与えられ、読者はこれを使って問題を解くことができる。この方法により、読者は自分に適した難易度を設定できる。解答セクションには、反応の主要手順と実際の応用に関するコメントや総合的な考察も添えられており、学生は自分の合成法を簡単にチェックすることができる。オリジナルの合成や参考文献を記載した付録も完備している。
試験前の勉強に、セミナーの準備に、合成計画のアイディア探しに――現役、勉強中を問わず、どんな有機化学者でも、本書を読めば必ず得るものがあるはずだ。