化学研究室でおこなわれる合成は失敗することが多く、たいていは満足のいく結果を得るまでに何回か繰り返す必要がある。合成が失敗すると、がっかりしたりイライラしたりするだけでなく、時間や資金も無駄になる。だが大半の失敗は、有機化合物の構造と反応の関係を理解すれば避けられる可能性がある。 本書は、有機合成に用いられる主要な反応に関する競合プロセスや制限事項を重点的に扱っている。問題の生じる可能性をすばやく理解でき、化学研究の効率や成功率を挙げるのに役立つ。大学院生だけでなく、産業や学術分野のあらゆる化学者にとって必携の参考書だ。 内容: 1 有機合成:概論
2 立体電子効果と反応性
3 有機化合物の安定性
4 脂肪族求核置換反応
5 カルボアニオンのアルキル化
6 ヘテロ原子のアルキル化
7 ヘテロ原子のアシル化
8 パラジウム触媒C-C結合生成
9 環化反応
10 対称型二官能性基質の単機能化